− 幹線下水度の浮流式テレビカメラ調査システム −

STREAM CAMERA / ストリーム・カメラ

ストリーム・カメラは、下水道の流下を利用して進みます

前方確認用および上部確認用CCDと録画機能を搭載し、魚眼レンズで広範囲を確認します

カメラと録画機は分離可能なBOX仕様の為、別の船体に換装する事で、様々な特殊管に対応します

また、専用の報告書作成ソフトウェアがあります

ADVANTAGE.1

「調査距離の制限を受けない」

録画機能が本体に搭載されている為、
調査距離の制限を受けません

ADVANTAGE.2

「水量の多い管路に対応」

潜行目視 不可能な水量でも調査可能

ADVANTAGE.3

「地上の占有が少ない」

マンホール蓋を開けるだけで、カメラ の投入が可能な為、少ない地上の占有で調査可能

ADVANTAGE.4

「日進量の増加」

従来のカメラ機器と違い、直視と側視を同時撮影の為、調査時間が短縮され、日進量が増加します

日本下水道新聞 第2017号(2010年7月14日)より

浮流式テレビカメラ開発、幹線向け簡易調査可能に

エスジーシー下水道センターと大幸道路管理は、このほど、幹線管きょ用の浮流式テレビカメラ調査システム(ストリーム・カメラ)を共同開発した。

従来手法に比べ2~5倍の日進量を実現した幹線向け簡易調査システムとして市場展開したい考え。

円盤状の自立型調整機が下水の流れを利用し、管きょ内を流れながら調査映像を記録する仕組み。
下水流水量が多く調査できなかった幹線管きょ(φ600~1500ミリ)を安全かつ短時間で調査を行うことができる。

同システムは、神戸市下水道河川部の要望を踏まえ考察したもの。同市幹線は約400キロメートル布設されており、 調査は基本的に潜行目視で行ってきた。一方、幹線のうち下水流量が多く、調査を行うことができない箇所が膨大に存在する。
また幹線は、人孔間が長距離に及びことも珍しくない事から効率的な調査手法が望まれていた。そこで開発2者はでは、 必要最低限の機能(直視・側視)に絞り込み開発に着手。

撮影、録画等は備え付けのバッテリーを電源に行う仕組みで、 専用車両や電源用ケーブルは一切不要となり、マンホール蓋を開閉できれば、地上の占用なしで作業を行える。

直視用と側視用のCCDカメラを装備し、側視用は魚眼レンズを採用、上部方向に固定され、管路継手やクラック等を広範囲にカバーする。

一定量の水位と流速さえあれば、通常のテレビカメラ調査の2~5倍の日進量で、目視よりも詳細な管内情報を収集できる。
従来の中大口径テレビカメラ調査と同等費用で3倍以上の延長でも調査可能。標準的作業量は、1日当たり600メートル。

画像記録はレコーダーでSDカードに収録。必要があれば、直視・側視2画像を並べた報告書を作成可能。

調査箇所上流部人孔から調査機を流下させ、下流側人孔で回収する。その際、発生する横ブレ対策として、 調査機後部にケーブルを連結し、テンションを掛けることで安定した画像取得を行う。
損傷位置の特定は、継手部数もしくは録画時間より算出する。

開発2者では今後、現場ノウハウを蓄積しながら技術の改良改善をすすめる考え。

市場展開では、これまで下水流量や延長距離などで調査困難だった幹線や潜行目視で安全面を考慮すべき現場、 さらに今後増加が見込まれる追跡調査など、従来の詳細調査を補完する新たなニーズで受注を見込んでいる。